私はフリーランスで、アロマテラピーなどを主体とした植物療法家としての講師活動と、個人セラピー、つまり企業での接客やコミュニケーションの研修講師といった仕事をしています。
今、活躍の場が広がり、このような仕事ができるようになって気づき、解ったことは、キャリアとは自分自身が刻んできた歴史の延長にあり、そのキャリアというものを生かして次のステップがくるのだということです。
重要なのは産業カウンセラー養成講座で学んだことを、いかに自分のキャリアの中に落とし込んで使っていくかということ。これが大切だと感じています。
私がカウンセリングと出会い、養成講座でスキルを磨き、どのようにして今の仕事に繋げていったかということが、これから資格を目指す方や受講を考えている方の参考になればうれしいです。
私はホテル業界で10年ほど勤務していました。お客さまから「ありがとう」と言ってもらえる接客業に喜びを覚えるほどでしたが、ホテルの仕事は大変なことが多く、精神的にも肉体的にも疲れてしまいました。
そのときに出会ったのが、カウンセラーの先生と植物療法の世界でした。この出会いに助けられ、人に癒しや元気を与えることのできる勉強をしてみたいと思い、まずは植物療法の世界に足を踏み入れました。
学びを進めてくうちに、いろいろなところから声がかかり、講師として植物療法の良さを広める活動ができるようになっていきました。
それと同時に個人セラピーに来られる方も受け入れていきました。例えば不妊治療をしている方、更年期障害で悩んでいる方など、いわゆる女性特有の悩みを抱えている方と多く出会いました。
この時に、セラピストに必要な傾聴を中心としたカウンセリングのスキルをもっとしっかり身につけたいと思いたち、カウンセリング実習の多い産業カウンセラー養成講座の門をたたいたのです。
講座はどれも充実していて、特に系統立てた実技の指導は自分自身の傾聴方法がいかにいい加減だったかということに気づかされたほどでした。
さらに研鑽を重ねることで、植物療法というセラピーがより効率的にクライエントに響くという実感も得ることができました。セラピストとしての質が高まったように思います。
講師活動においても、実は「傾聴」がとても役に立っています。相手の心に寄り添い、あるがままを受けとめる態度が養えたからこそ、受講者の方との距離が近くなり、講義中もコミュニケーションがスムーズにとれるようになりました。
これはひとえに、面接実習にかなりの時間をさいて、徹底的に相手の話を聴く訓練をしたおかげだと思っています。
最近では企業での接客研修やコミュニケーションの研修を行うこともあり、学んだ理論が参加者の理解に役立ち、講師活動の幅はさらに広がりつつあります。
産業カウンセラー養成講座で学んだことを、私自身のキャリアの中にうまく生かして使っていったおかげで、今、フリーランスとして仕事ができる私があります。
日本産業カウンセラー協会では、産業カウンセラー養成講座をはじめ、さまざまな研修プログラムがあります。
「これは自分のこの活動に使えるな」というものをゲットして、そこからまた勉強を進めて自分のものにしていく。そうすると、どんどん厚みが増してきて、それが自信に変わっていきます。
私は昨年から、実技指導者インターンとして、日本産業カウンセラー協会で学びを続けています。来年度から養成講座に入り、インターンとして実技指導にあたる予定です。
カウンセリングの勉強はとても奥が深いですが、これから学ぼうとしている方々と、私自身も一緒に成長していければと思っています。