日本産業カウンセラー協会 関西支部

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産業カウンセラー照山秀人さん

産業カウンセラーの資格を勉強することは、人生を豊かにしてくれます
経験やキャリアを生かして、生涯現役でいきいきと過ごしていくことができる仕事です

私は定年後、第二の人生として産業カウンセラーとキャリアコンサルタントの勉強をはじめ、2016年に資格を取りました。
これまで私は、大阪府立の施設を運営する法人で、若者の就労支援事業の統括をしていたこともあり、5年前に定年を迎えたとき、経験やキャリアを生かすため、カウンセラー取得をめざしました。現在は、再雇用として貸館事業とセミナー事業のリーダーとして仕事をしています。
定年前、包括的な立場で、就労支援事業に携わっていたころは、リーマンショックのあとで学生の就職が非常に厳しいときであったため、国の公的な資金でもって、多くの就労支援の事業を受託し、運営をしていました。そのおり、産業カウンセラーの資格やキャリアコンサルタントの資格を持った方を採用して事業を進めていったことを覚えています。
今は、私がカウンセラーの資格を生かして、法人が行う合同就職説明会において、就職活動をしている新卒者や既卒者の悩みを直接聴き、一緒に考えながら新たな気持ちをもって相談者を就職戦線に送り出しています。

働く人々の労働環境が、さまざまな形態になっている現在
相談者の個性や悩みに合わせて一緒に最善の道を考えていくようにしています

終身雇用制度や年功序列が崩れ、非正規労働者の数は増え、働く形態はさまざまになっています。今、私が携わっている産業カウンセラーとキャリアコンサルタントとしての実際の仕事は、就労支援の中で、新卒者、既卒者、転職の方など、おおむね40歳くらいまでの若年者を対象とした合同就職説明会などでの相談業務です。
短い時間での相談業務ですが、その人なりの個性や悩みに合わせて一緒に最善の道を考えていくようにしています。
就職活動中の学生からは、これから就活をはじめていく中で、何からはじめたらよいのか。また、自分のしたいことがわからないといった話しもでてきます。まだ、就職が決まっていない学生から、企業を200社まわったが、内定もとれなかったという話しを聴いたときは驚き、言葉もでませんでした。
就職活動の悩みはひとりひとり違います。いろいろな話しを聴きながら、自身の自己理解を進め、気づいてもらい、就職活動の背中を押していくということを行っています。

相談者が帰って行くとき、来たときよりも明るい表情になっていることが
何よりもうれしく、カウンセリングの仕事をしていてよかったと思う瞬間です

照山秀人さん活動報告1相談業務を行いだしたのは昨年からであり、まだまだ経験は浅いのですが、相談者に「気持ちが楽になりました。ありがとうございます。がんばってきます」という言葉をもらうと「がんばってね」という言葉を返しながら、あらためてこの養成講座を受講して本当によかったと思うと同時に、これからも継続して勉強を進めていこうと思う瞬間です。
毎回のように、産業カウンセラーとして勉強する中で学んだ「傾聴」「寄り添い」「受容・共感」が非常に大事なのだということを気づかされています。
私の息子も就職活動の中でいきづまったことがありました。そのとき、若年者の就労支援をサポートする事業に参加し、就職活動を乗り切り、無事に社会への第一歩を踏み出すことができました。
このような経験からも、これまで40年間、社会で仕事をしてきたことをふまえ、少しでも社会に貢献できるよう、相談者の大切な人生のひとコマを一緒に考えながら人生の手伝いができるようなカウンセラーをめざしています。

若い相談者を相手にカウンセリングをする場合、おしつけにならないよう感情を受け止め寄り添いながら、こたえに気づくサポートをするといった講座での学びが役立っています

照山秀人さん活動報告2カウンセラーはつねにクライエントに誠実に向き合い、相談者が自分を客観的に見つめることができるように、マラソンの伴走者のような存在で関わりを続けることが求められます。
相談者の気持ちに寄り添い、細やかな表情や言葉の変化に集中して話しを聴くことは、強い忍耐と緊張を伴います。若い方の相談を受けるとき、自分の考え方や価値観を押しつけそうになるときがありますが、この養成講座での学びがあったからこそ、相手の話しをよく聴き、落ち着いて相談を受けられるようになってきているのかなと、実感しています。
講座でであえた講師の方、すばらしい仲間はかけがいのない大切な財産です。今後、活動していくにあたり、自己成長のためにも、この関西支部が行っている月例会やセミナーを積極的に受講し、自己研鑽を積んでいこうと思っています。また、一緒に講座を受講した仲間と定期的な勉強会を行い、ひとりでも多くの方の支援ができればと思っています。

第9回中川さんへ

第7回松月さんへ

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