日本産業カウンセラー協会 関西支部

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「相手がいいたいこと」を理解するため、講座で学んだ「傾聴」の姿勢を生かして

あらためて見つめなおしてみると、私にとって産業カウンセラー養成講座での勉強はとても大切な時間となっており、そこでは一生ものの仲間に出会え、自分も成長を遂げることができ、どれもこれも有意義だったと思います。
現在、私は大阪府内の労働関係の公的機関に従事し、非常勤の職員として6年くらいになります。中でも雇用均等関連の仕事をしており、ちょうど働き方改革の法律も施行される目前であり、そういった関わり合いのところで、さまざまな企業の方との相談対応などが主な内容です。ここではカウンセリング業務を行っているというわけではないので、相談には内容を的確に受けとめて回答するよう事務的に進めていかないといけないことが多いのですが、何か困ったことがあったうえでの相談ですので、これには養成講座で学んだ「傾聴」の姿勢を大切にしながら取り組んでいます。

協会での活動をきっかけにカウンセリングの大切さを広めていきたい

もうひとつの活動としては、日本産業カウンセラー協会・関西支部での仕事です。昨年は通信の養成講座における事務を担当しました。通信養成講座は1年の長丁場になります。その長期間の中で、受講者と指導者がお互いの関係をどんどん築いていく姿をまのあたりにして、私が受講したときとは違った養成講座のあり方をみることができました。その絆に最後には感動してしまいました。将来は実技指導者として私も参加することができたらという思いから、今年の4月から修習生としての学びをスタートさせました。
協会の中には広報部があり「らぽ~る関西」という広報誌を奇数月に発行しています。会員になると協会から送られてくる刊行物です。私は研修の案内やインフォメーションといった、この広報誌の誌面づくりの仕事にも参加することになりました。「2020年 産業カウンセリング 第49回 全国研究大会」が関西で行われます。そこでも広報として活動することになり、自分自身、協会での仕事を楽しみながら、カウンセリングの大切さを広めていくことに役に立てればと思っています。

「月例会」に参加することで学んだ『迷うことや葛藤することの意義深さ』

資格を取得してから2年と日が浅く、勉強したことを役立てるような学びをこれからどう行っていこうか、ということを模索しながら過ごしてきました。そこで、学びの意識を持ち続けていくには、少なくとも月例会は参加しようというところから始まり、そこで得た印象に残っている話を紹介したいと思います。
九州大学名誉教授である村山正治先生の会に参加したときのことです。先生はカール・ロジャーズの実践を専門にされているのですが、理論についてではなく、先生が今まで積んでこられた自己経験の話が中心でした。そのうちのひとつ、先生は迷うということや葛藤するということは、とても大事なことだと話されました。「迷うということは推進力になる。ただ迷いにおぼれないということが大事。そのためには迷っていることを人に話すということも必要だ」といわれました。さらに「悩みや葛藤を抱えていける力、そういう複雑なことを抱えていける強さを持てるようになることも大事なのだ」。84歳になられる先生でしたが、まだまだこれからもやりたいことがある、という思いを最後に話され、先生の言葉ひとつひとつがさらに深いものになりました。

資格取得後の自分のあるべき姿に気づかせてくれた“協会”での学び

キャリアカウンセリングが専門である、法政大学の宮城まり子先生の話の中でも、私に気づきを与えてくれるものがありました。それは資格を取ってからのあり方についてです。資格は取ってからが大切だということはよくいわれることですが、具体的に得意な分野を2つ持つのがいいという話でした。私はそこから、何か得意な理論を持ちたいと触発され、関西支部で開催されている交流分析(TA=Transactional Analysis)の自己発見の講座を月1回、約1年間にわたり受けました。今の段階でTAを学んで思ったことは、自分の考え方やコミュニケーションの取り方にはクセがあるということです。自分がそれに気づいて変えていこうとすれば、そこから関係性を変えていくことができるのではないかと感じています。これからそれを実践していけたらと思っているところです。
私はカウンセリングをメインの仕事にしているわけではないのですが、カウンセリングを学ぶということは、日々をよりよく生きていきたいという思いに役立つことだと実感しています。

第14回亀井さんへ

第12回中川さんへ

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