私は2014年に産業カウンセラーの資格を取得し、続けて同年にキャリアコンサルタントの資格を取得しました。そして、2018年に2級キャリアコンサルティング技能士も取得し、今日にいたります。
私が資格を取得しようと思ったのは、今までに私が出会った職場の方々で、その当時の私の知識や経験では、その方々の悩みに役立つことができず、とても無力感を覚えました。そこから悩みや生きづらさを感じている方に、もっと手厚いサポートをしたい、その悩んでいる方の応援をしたい、それには学びが必要、という思いが出てきたのが資格取得のきっかけでした。
また、今後を見据えたときに、今の自分に必要であり、自分が思い描いてきた働き方ができる資格というものを持ちたいという思いもありました。
資格取得後の現在は、産業カウンセラー協会・キャリアカウンセラー部で、受講者の方々へサポートさせていただく活動や、NPO法人に所属し、個別相談を行っています。さらに、4月から新しい活動も開始する予定です。
このように活動できているのも産業カウンセラー養成講座の当時のメンバーと定期的につながりを持っていたことで、こうした機会にめぐり合うことができました。
今現在は、子育てという人を育てる時間を大切にするとともに、私自身もキャリアを積み上げていきたいという思いがある時期でもあり、こうした人と人とのつながりで、私の願う生き方が実現できています。
養成講座で学んだ傾聴の姿勢などは、自分にとって新しい人間関係の広がりである”ママ友”というコミュニティ、こちらでも活かせており、生活の中でも良好な人間関係の構築にもつながっています。そして、仕事として働く場、以外でも、学ぶことのできる場所はたくさんあるということに気づいたのです。
私はキャリアコンサルタントの資格取得後すぐ、産休と育休に入り、仕事も学びもお休みをしていた時期がありました。育休復帰後に、カウンセリングのスキルがおちているのではないかという不安にもなりました。もっと学ばなければついていけない、という焦りの気持ちがわきおこっているとき、ちょうど関西支部からの会報誌「らぽーる関西」に、当支部研修部主催の「カウンセリングスキルアップ・ベーシック講座」の情報があり、目に留まりました。月に1回、半年ほどの期間であれば、子育てに影響することなく受講できるという利点もあり、すぐに申し込みをして受講しました。
●「キャリア」、それは、人生においてすべてが無駄なく、自分の歩いてきた
歴史や未来をつくっていくもの
「カウンセリングスキルアップ・ベーシック講座」を受講してみて、自分の実力が未熟であることに気づき、さらなる学びの原動力となり、職場でもカウンセリングスキルを意識し、能力の向上につとめることができました。
産業カウンセラーを取得されたばかりの方、実務経験を積む場所が見つからないという方には、大変、お勧めの講座だと思います。
実際に、キャリアコンサルタントの国家資格を取得してみて、今まで、「キャリア」という言葉は、「キャリアウーマン」や「キャリア官僚」といった企業で働く、という意味でとらえていましたが、勉強をする中で、キャリアの語源は、「轍(わだち)」、馬車の車輪の跡ですね。その意味は、人生においてすべてが無駄なく、自分の歩いてきた歴史や未来をつくっていくものであるということ。また、人生に転機というものが訪れるのだということを学びました。
私のまわりでは、イキイキと活躍されている方が多く、”どうしたら、そのようになれるのだろう”と思ってしまいます。私と同じような思いを持たれている方もいるのではないでしょうか。
カウンセラーという仕事は、信頼関係が大事だと実感しています。私のこれからの目標は、子ども自身が自立できるような子育てと、周囲から信頼されるカウンセラーとして、困っている方や悩みを抱えている方々に対して、役に立つ支援ができるようになることです。
そのためにも、支部活動や研修などに参加して、自分を知ってもらう機会をつくっています。自分が描く目標に到達するためにも、キャリアビジョンを明確にしながら、少しずつでも学び続け、研鑽しています。
資格を取得されている方やこれから学びをはじめようと考えられている方も、学びを通じた出会いが、自分らしくイキイキと生きる、人生の転機となることと思います。この出会いを大切にして、ネットワークを広げていくことをお勧めします。